主婦の復職にまつわる話題がクローズアップされているのは、それだけ多くの人が期待を寄せていることを如実にあらわしているのです。昨今においては、日本の労働環境は日に日に厳しさを増してきています。背景にあるのが、高齢化社会の進行に伴う生産労働人口の減少傾向です。もはや、日本経済にもマイナスの影響を与えかねない問題として取り上げられる機会が多くなっています。
そんな中において目をつけられているのが、女性や外国人・シニア世代です。特に女性については、結婚や妊娠・出産を契機にして退職してしまうというケースが多いことから、主婦として自宅におさまってしまうのが一般的といえるでしょう。政府主導で進めている女性の光り輝く社会やワークライフバランスも、大きな注目を集めています。ワークライフバランスについては、朝から晩まで会社にいるという事態を否定するものであり、暗に男性の家事や介護への参加を促すものです。主婦が復職することによって、多くの業種業態が人手不足の状況から脱却できるという期待感が持たれています。
特に期待が寄せられているのが、医師や看護師などの医療従事者の復職だといわれています。医療機関においては、患者が増える一方です。そのため、医療従事者が大幅に不足しているという状況が続いており、もはや崩壊寸前とまでいわれる医療機関も多くあります。むろん、働く側への手厚いサポート体制が必要不可欠であることはいうまでもありません。